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コンサルティングファームの求人の背景

コンサルティングファームでは、積極的に中途採用を行っていますが、私が実際に採用活動に参加した経験をもとに考えると、総合系・IT系のコンサルティングファームの求人は大きく分けて2つの流れ(背景)があると思います。

2つの背景とは

  • プロジェクトのための求人
  • 組織拡大のための求人

になります。

コンサルティングファームへの転職を考える場合は、まずは、その求人がどちらのものの求人なのかを転職エージェントなどに聞き情報を仕入れることが大切です。

そして、求人の背景にあるものが分かれば、それに沿って、転職の戦略を立てることになります。

孫子の兵法にもあるように、「敵を知り、己を知れば百戦危うからず」です。

転職の戦略と書くと大げさですが、転職エージェントに登録すれば、キャリアアドバイザー等が普通にやってくれ、背景と転職者のスキル等に見合った案件の提案をしてくれると思います。

それでは、さっそく、夫々の求人の種類と、それに応じた戦略について私なりの考えを説明したいと思います。

 

 

プロジェクトのための求人

 

状況としては、既にプロジェクトが動き出しており、または、契約が取れるなどして動き出すことが明確になっている場合で、入社後のロールや人材のスキル、経験が明確な場合の求人です。

プロジェクトが主導して求人を出しており、その決定には、プロジェクトマネージャが大きく関与することになります。

この求人の良いところは、プロジェクトがすでに動き出しているなどしているため、比較的緊急度が高く、要件に合う人材を積極的に採用することが期待できます。
また、求めるスキルや経験が具体的であるため、求める人物像と求人者が一致していれば、内定がでる確度が一気に上がります。

プロジェクトが主導していると書きましたが、プロジェクトを管理しているマネージャが、直接面接を担当することが多いため、プロジェクトに入った後のロールや期待値などを直接面接の場で確認することができます。
更に、マネージャの面談で評価を得ることができれば、内定獲得がかなり近づきます。もちろんですが、後に控えるパートナー面談等で粗相をしてしまえば、NGになることはあります。

デメリットとしては、前述の通り、比較的緊急度が高いことが多いため、エージェントなどに求人票を出すと同時に、外部協力会社などにもサブコンで人員の要求をかけることが良くあります。
このため、外部協力会社からメンバアサインの目途が立つと、求人を取り消すようなことがあります(内定ではありませんので、その点はご安心ください)。
したがって募集は、比較的短期間になることが多く、また、プロジェクト単位での募集になるため、人数も少人数の募集となることが多いです。

このような短期間の募集を的確に拾うため、転職エージェントの活用が有用になります。

プロジェクトでは、スキル要件が明確となっているため、コンサルティング業界の未経験者やポテンシャルで採用をするというよりも、即戦力を求めることが多くなります。
ただし、提案をこなっている最中の場合で業界知識を持つ人材がほしいなどのケースもあるため、一概に未経験者は難しいということはなく、求人次第とうのが正確だと思います。

 

 

組織拡大のための求人

 

入社後のアサインするプロジェクトは明確になっていないが、部門に組織の拡大や新規事業の立ち上げなどで人材を調達したい場合の求人です。
これは、前述のプロジェクト主導とは異なり、部門が主導しています。

コンサルティングファームの各部門では、年間の採用予定者の目標をたてて、プロジェクトは明確になっていないものの、事業の拡大や新規事業のために、順次、中途採用していることがあます。

このため、前述のプロジェクトのための求人に比べれば、スキル詳細などの詳細の要件などは明確にしていないことが多く、未経験者やポテンシャル採用が通りやすくなる傾向があります。

ただし、採用の緊急度が比較的高くないことが多いため、プロジェクトのための求人に比べ長期間に渡り募集行い、人材やポテンシャルを重視して厳選採用する傾向があります。
厳選採用と言う意味では、プロジェクトのための求人のようにマネージャ面接が最重要と言うことはなくなり、最終面接でも気が抜けないと思います(決して、プロジェクトのための求人が気を抜いて大丈夫と言う意味ではありません)。

 

 

まとめ

 

以下の表は各求人の特徴のまとめです。その求人の背景にどのようなことがあるかによって、応募や面接等の戦略は多く変わってきます。

緊急度 積極性 募集期間 未経験・ ポテンシャル 採用数
プロジェクトのための求人 低~中 小~中
組織拡大のための求人 中~低 中~低 中~長 低~高 中~大

プロジェクトのための求人で、自分が合致しているのであれば、積極的に応募することをお勧めします。もしも、未経験者であれば、いろいろなコンサルティングファームのプロジェクトの求人・組織拡大のための求人を満遍なく収集しつつ、自分の可能性を分析して案件を厳選して応募することが良いと思います。

コンサルティングファームの求人の背景にあるものを調べ、その求人の要件に自分がどの程度合致しているのか、もし足りないとすれば、面談のアピールの場で埋めることができる可能性があるのか、ないのか、等をしっかりと分析して、応募する必要があります。

ただし、これらの求人の背景の情報を個人で得るには限界があります。エージェントであれば、担当のキャリアアドバイザーが直接コンサルティングファームに問い合わせを行ってくれますので、利用しない手はありません。

何度も同じファームに応募することは難しいため、もし、可能性が低いのならば、応募を見送り、確度の求人案件を待つことが肝要です。

この辺りは、転職エージェントを活用することで、最終的な判断は自分で行う必要がありますが、ある程度は適切なアドバイスを受けることができると思います。

大手の総合系・IT系は積極的に募集を行っていますし、プロジェクトのための求人も多数あるため、待つことで、必ず確度の高い求人と出会えると思います。

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