転職エージェントは、転職活動を進める上で大きな力になってきます。特に初めての転職の方やコンサルティング業界の未経験者にとっては力強い存在になってくれるはずです。 ただしあくまでの自分に合った転職エージェント・キャリアアドバイザー(転職コンサルタント)である場合だけです。
では、具体的にはどのような転職エージェントやキャリアアドバイザーが自分に合うのでしょうか。ここではどのように転職エージェントおよびキャリアアドバイザーを選ぶのが良いのかを考えてみたいと思います。

スポンサー リンク

転職エージェントを活用しよう

コンサルティング業界への転職の際は、是非とも転職エージェントを活用してください。転職エージェントのメリットについては、「転職エージェントを使いこなす 8個のメリット」に書きました。 特に、それが、コンサルティング業界の未経験の方や、初めての転職の方は、特に転職エージェントを使用することをお勧めします。 コンサルティングファームへの転職の場合は、求人の発生の仕方(背景)がほかの業界と比べ特殊なことがあります。

このため、その求人に合わせた転職の戦略が必須であり、情報の取得のためにも、是非とも転職エージェントに登録して、自分の納得することのできる転職活動にしてほしいと思います。

では、実際、どのような転職エージェントを選べばよいのでしょうか。

私自身、転職を数回していますが、都度転職エージェントのお世話になっています。 更に転職活動をしていなくても、転職エージェントに時間を取ってもらい、最近の求人動向などを教えてもらったりします。
(というと大袈裟なのですが、自分が参画したプロジェクトが終わったタイミングで連絡をとり、良い案件があれば教えてもらい、転職を検討するという感じです、このあたりは「転職エージェントとは長期的に付き合おう」に記載しています)

私の経験を基に、お勧めの転職エージェントと転職エージェントの選び方を書きます。

転職エージェント(キャリアアドバイザー)の選び方

転職というものは、転職エージェント(キャリアアドバイザー)にとっては普通の出来事でありただの日常業務であっても、転職者本人にとっては、転職が人生の一大イベントであり、失敗はできないものです

このことを転職エージェントのコンサルタントがしっかりと認識できているならば、新規案件を次々に機械的にこなすのではなく、自然と転職者の人生に寄り添って(というと大袈裟ですが)、長期的な視点から都度最適なアドバイスができるのではないかと思います。
基本的には、適切なアドバイスをしてくれる方ばかりで、わざわざこの記事を書く必要もないくらいなのですが、残念ながら稀に不適格の方もいらっしゃいます。 以下の4点がある転職エージェント(キャリアアドバイザー)は、NGだと思います。

  • 連絡しても返事が遅い・ない
  • 転職エージェントの求人票の持ち球が少ない(コンサルティング業界に弱い)
  • 求人の提案の質が低い(感性が合わない)
  • 意見を押し付けてくる、聞く耳を持たない

NGの場合は、転職エージェントにキャリアアドバイザーの交代を申し出てみるか、転職エージェント自体の変更を検討しても良いと思います。

連絡しても返事が遅い・ない

これは、エージェントやキャリアアドバイザー云々という以前に、会社の姿勢や社会人として問題があるのでは? と思ってしましますが、たまにいらっしゃいます(残念ながら)。

並行して案件をこなしているので、忘れてしまう・(別の案件の)後回しになっているのかもしれませんが、こちらとしては、人生の一大事なので、忘れるや後回しなどは勘弁してほしいところです。
ただし、キャリアアドバイザーとの意識の違いがあるのかもしれませんので、一旦冷静になって考えてみる必要もあると思います。 こちらが確認しているつもりでも、向こうとしては、返信する必要のないメールと思われている等は、転職の場面に限らず、通常のビジネスの場でもあることだと思います。

この辺は、自分と相手との相性の部分が大きいと思いますので、メールのレスポンス等のスピード感も含めて(早いにこしたことはないと思いますが)、自分の感性の合うキャリアアドバイザーを選ぶ方が、ストレスが少ないと思います(合わない場合は、コンサルタントの交代を申し出るか、転職エージェントを変更する)。

転職の場合は、一大イベントですので、些細なことも気になることが出てくると思います。 転職エージェントでストレスを抱え込むのはもったいないことですので、我慢せずにストレスを感じたときには変更をしたほうが、転職活動全体にも良い影響があると思います。
場合によっては、転職エージェントのコンサルタントに仕事が集中しすぎて、返信が遅くなってしまうこともあるようです。 コンサルタントの抱え込む案件次第なのでしょうが、これは、その時のレスポンスで判断して、必要に応じて改善の要求をしたほうが良いと思います。

転職エージェントの求人票の持ち球が少ない(コンサルティング業界に弱い)

転職エージェントにも得意・不得意の業界があるため、注意が必要です。

大手の転職エージェントに登録すれば、まず心配はないと思いますが、場合によっては、コンサルティング業界にあまり得意ではない転職エージェントもあります。
得意ではないというのは、コンサルティングファームや会社とのパイプが細く、最新の動向などのキャッチアップが遅い、こちらが質問しても、キャリアアドバイザーの回答が不確か等です。
また、このような転職エージェントは、中小や特化系のコンサルティングファームの求人に対する提案の期待があまりできませんので、もしコンサルタント業界未経験で心配な場合は、大手の転職エージェントを選択したほうが無難です。

大手であれば、コンサルティング業界を担当(得意)をするチームがあると思いますので、まず問題ないと思います(大手でもキャリアアドバイザーの経験不足によって情報が不足する可能性はあります)。
また、コンサルティングファームを専門している転職エージェントや、実績を売りにしている転職エージェントもありますので、これらを活用しても良いと思います。
心配な場合は、HPで公開している求人票等チェックするとともに、転職エージェントとの面談の際に、そのエージェント(キャリアアドバイザー)のコンサルティングファームの実績等を確認してみると良いと思います。

 求人の提案の質が低い(感性が合わない)

これは、前述の持ち球にも関係することもあります。

私は、転職先を探す場合に、転職先の候補としてコンサルティングファームと並行して、一般事業会社も探します。
(実際はもっと詳しく依頼しますが、)「コンサルティングファームと一般事業会社の経営企画部やシステム企画の案件をお願いします」みたいな感じです。
そういった場合は、どうしても提案の質自体がその転職エージェントの持ち球に影響されますし、一般事業会社の求人数の母数がコンサルティングファームの求人数に比べて多いため、自分の希望する方向感のすり合わせを含めて転職エージェント(キャリアアドバイザー)の感性・相性が大切だと思っています。

私の経験談になりますが、同じ時期に複数の転職エージェントと面談を機会を設けて、コンサルティングファームと一般事業会社の求人の提案の依頼をしたことがあります。 コンサルティングファームの求人票については、ほぼ同じようなものが出てくることが多いのですが、一般事業会社の方は、ばらつきが出る傾向が大きかったため、キャリアアドバイザー(の感性)に依存する部分が大きいのかと思います。

転職エージェントもコンサルティングサービスを謳っています。 こちらがハッとするような切り口からの求人の提案、転職戦略についてのアドバイス、面接のアピールの方法の教示等、いろいろな付加価値の高い提言を期待したいところです。

この辺りも、自身との相性もあると思いますが、求人案内の提案に限らず受け身で、言われたことだけをこなすだけのキャリアアドバイザーは、遠慮したほうが良いかもしれません。

意見を押し付けてくる、聞く耳を持たない

転職エージェントのビジネスモデルは、「転職エージェントの利用は転職で不利になることがあるのか」にも書いていますが、高い年収や給与の転職先を紹介した方が、売り上げが立つ場合も多いようです。

基本的には、転職者としても、年収や給与等が高い方が良いにこしたことはないと思います。
ただし、場合によっては、仕事のやりがい、キャリア等を考えると、年収や給与が下がる転職先を選択した方が、長期的に考えると自分にとって良い(満足度が高い)転職があることもあると思います。 更に転職をしない、と言う選択肢もあると思います。

そんな時に、こちらの意が上手く伝わらずに年収が高い業界を頑なに進められても、満足いくような転職はできないと思います。 私は会ったことがないのですが、頑なに年収が高い業界などを進めるケースも稀にですがあるようです。 原因としては2点あると思います。

  • 担当するキャリアアドバイザーにこちらのキャリアのイメージが上手く伝わらない(伝えられない)
  • キャリアアドバイザーがこちらの声に耳を傾けていない(能力不足も含めて)

2番目の場合は、論外ですので、即刻、キャリアアドバイザーの交代か、転職エージェント自体を変更した方が良いと思います。 問題は1番目で、こちら側とのコミュニケーション不足が根底にあり、結果として2番目になっている恐れもあります。

このため、しっかりとこちらの意向・考えを伝えてコミュニケーションを取ったうえでも、ダメな場合は、変更などを検討すると良いと思います。 この段になると、意図的に耳を傾けていないのか、自分と感性が違うのかは分かりません。 あまり拘らずに、相性の合うコンサルタントを探したほうがお互いHappyです。 以下は私のお勧めの転職エージェントになります。数度の転職経験、採用の経験などを基に作成しました。

お勧めの転職エージェント | 未経験者でも総合系・IT系コンサルティングファームへ転職 コンサルティングファームへ転職を目指す方、または転職先の候補の1つとしてコンサルティングファームを検討されている方は、転職エージェントに登録して転職活動を進めることをお勧めします。 特にコンサルティン … お勧めです!!  

まとめ

以上、転職エージェント・キャリアアドバイザーを選ぶにあたりNGな4点でした。

その他、使用するシステムの使いやすさ非公開案件(シークレット案件)の取り扱い数等もありますが、システムは慣れですし、非公開案件もタイミングもありますし、実態は、こちらから把握しきれないものでもあるので、拘り過ぎないほうが良いと思います。

基本的には(私が経験した範囲では)、大手の転職エージェントを使用することで、転職案件の弾不足(多様性も含めて)の心配はなくなりますし、フットワークも良くキャリアアドバイザーの質も、一定以上は期待できると、私は思います。

ただし、自分の感性と合うかは、実際に合って会話しコミュニケーションを取らなければ、何ともわからないです。 可能であれば、複数の転職エージェントに登録して、同時期に面談を行うことで転職エージェントや担当となるコンサルタントの比較をすることができます。

時間的に許すのであれば、一度同時期に複数のキャリアアドバイザーと面談の機会を設けて、自分との相性を比較・検討をしてみると良いと思います。
また、もし担当のコンサルタントと合わなくても、そのエージェント自体が自分に合わないと言う訳ではないと思いますので、キャリアアドバイザーの変更を申し出るのも良いと思います。 (繰り返しですが、転職エージェントがコンサルティング業界に弱い場合は、変更することをお勧めします)

以上、一般的な内容かもしれませんが、私自身が考える転職エージェントの選択の方法でした。  

[`evernote` not found]
Pocket
LINEで送る

スポンサーリンク