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日米のコンサルティング規模の比較

コンサルティングの発祥はアメリカです。以後マーケットの規模では、アメリカが最大のマーケットで1000億ドル(12兆円(1ドル120円))!!を超える規模で全世界の約半分程度のマーケット規模があるという話を聞いたことがあります。
ERP等のデリバリに加えて、新たな領域として、アウトソーシング、BPO等への拡大が市場規模の拡大を支えています。これまで、ITバルブの崩壊などを経ていますが、市場規模は順調に拡大しています。

これに対して日本では、まだまだコンサルティングサービスが利用されていません。アクセンチュアは市場規模は大きくても3000億程度のようで、GDPの割合で考えても、まだまだです。

 

コンサルティングビジネスは日本の文化に馴染みにくいのか?

なぜ日本ではコンサルティングサービスが拡大しないのでしょうか? 「日本の企業文化は、改善を代表するボトムアップによる問題解決の文化であり、コンサルタントサービスを利用したドラスティックなトップダウンの変革や問題解決が向いていない」、というような趣旨の話を先輩に聞いたこと(もしかしたら、本で読んだこと)があります。 この話を聞いた時には、「確かに、なるほど」と合点がききました。

それを前提にして考えると、日本はバブル崩壊後、失われた10年が20年なり、グローバルの荒波にもまれて、言われ否が応でもトップダウンで変革を行わなくてならない企業が多くあるのではないのでしょうか。 このような時代背景を鑑みると、日本でもより一層のコンサルティングサービスの利用が広がるのではないか、と個人的には希望的な観測も含めて、将来を考えています。

 

日本のコンサルティングファームは規模を拡大中

実際、有力なIT系・総合系のコンサルティングファームでは、規模を着実に拡大させおり※、様々なサービス・ソリューションを提供していますし、そのために積極的に採用を行っています。

※ABeam Consultingでは、2015年4月現在で、従業員数が4145名とHPに記載されています
また、連結売上高も伸び組織が成長していることが分かります
(http://jp.abeam.com/about/company.html)

さすがにリーマンショックの時は落ち込みましたが、大手のコンサルティングファームは、新卒を100名や200名、更に中途採用も通年で積極採用しています。 中途採用で補足すると、優秀な人材の確保のため、制度として紹介制度を設け、転職者を紹介し入社した場合は、数十万円の報奨金 (!!) を出す、という景気の良い話を聞いたこともあります。これも紹介会社の利用を考えれば効率的かつコストパフォーマンスが良いのかもしれません。このような制度は、中途採用を積極的に採用したいという現れだと思います。

 

これからのコンサルティング業界(期待も込めて)

近年では、J-Sox法の施行に伴う業務プロセスに留まらず、システムの開発、運用、セキュリティ、外部委託など幅広い範囲に及び、特に財務・会計を得意としているコンサルティングファームにとって特需となりました。

また直近では、マイナンバーの施行などで給与や会計の分野で特需が期待されます。

ただし、このような短期的な特需に依存するのではなく、もっと大きなスケールでのサービスラインの拡充、例えば、ERPやSCM、グローバル化の支援等のレベルでムーブメントが起き、コンサルティング業界がより一層の活性化・市場拡大が起きることを個人的には期待し、起きると確信しています。

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