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新卒の給与例

世間一般には、コンサルティングファームの給与水準は高いと思われることが多いです。
たまに、「コンサルは給料高いよね」と直球で友人に聞かれることもあります。流石に友人でも、はぐらかして答えるようにしていますが・・・。

その実態は、間違いではなく、やはり高いと思います。
例えば、総合系コンサルティングファームのデロイトトーマツコンサルティングの新卒採用の情報をチェックしてみると・・・

2017年度新卒採用
基本給:基準年額 学卒5,302,400円 院卒5,402,000円
募集職種:経営コンサルタント
採用人数:100名程度(国内新卒、外国人留学生、海外留学生を合わせての採用数)

世間のサラリーマンの平均の年収が400万円台のこのご時世で、新卒でいきなり超えてきます。この基準年額から賞与へ割り振られる分もあると思いますが、単純に学卒の基準年額の530万を12で割ると月額約44万になります。

新卒でこの基準年額になっているので、キャリアを積むにつれて、割と早い段階(30歳前後)で1000万の大台に乗せることが可能です。

ちなみに、戦略系ファームとM&A等の一部の特化系ファームの給与水準は、他のファーム比べても高水準の傾向があるようです。恐るべし、コンサルティングファームですね。

 

私の思う実際の年収(ランク別の実態)

新卒で入社した以降の給与水準ですが、各コンサルティングファームの給与水準や残業代の有無、賞与の体系等にもよりますが、私の感覚では、総合系・IT系のコンサルティングファームの各ランクにおける年収は、以下のような感じです。尚、コンサルタント以下は残業代の有無にも左右されますので、この点は注意が必要です。

アナリスト       :450万~600万

コンサルタント:600万~900万 ※シニアコンサルタント含む

マネージャ       :800万~1600万 ※シニアマネージャを含む

パートナー・プリンシパル:1400万~数億?

マネージャ以上は、その個人の売り上げが賞与に連動していたり、グローバルファームの場合は、グローバルでの売り上げに連動していたりするため、どうしても幅が大きくなってしまいます。
私もリーマンショックの時の賞与額は散々なものでした。それでも、私が思う各ランクの最低年収を見ればわかる通り、給与水準が他の一般企業と比べても高いことがお分かりいただけると思います。

順調にいけば、30歳前には、1000万の大台も超えることも可能です。

ただし、給与水準でみれば非常に高いことは事実ですが、勤務時間も長いです。コンサルタントのハードワークについては、別のところで記載したいと思いますが、時給単価に直したら、それほど高級ではなかった、というようなことがあるかもしれませんが・・・

コンサルタントが高給の理由

このような高水準の給与体系ですが、なぜ高い水準かというと、優秀な人材を確保する必要があるからです。
コンサルティングファームの商品は、コンサルタントから生み出されるアウトプットであり、端的な言い方をすれば、コンサルタントそのものです。このため、各ファームは優秀な人材を確保するため、魅力的な条件の一環として高い給与水準を用意します。

その他にも、充実した教育の提供や、思ったことを発言・実行できるカルチャ(企業文化・風土)、柔軟なキャリア制度、出産や育児制度の充実等、様々な制度、仕組み等を準備することで、コンサルティングファームは、優秀な人材を確保することに努めます。
このように、優秀な人材を確保することは、コンサルティングファームの存続にかかわるため、コンサルタントの給与水準が他の業種に対して常に高い水準を提示することが期待できると思います。

一昔前は、新卒でのコンサルティングファームへの就職は、とても狭き門となっていました。これが、近年のプロジェクトの大規模化、ファームの規模の拡大により、冒頭のデロイトトーマツコンサルティングの例では、新卒で100名程度の採用を計画しています。

このほかにも、アクセンチュアやアビームコンサルティング等の総合系・IT系コンサルティングファーム、また国内の各総研等の大規模な組織では、100名規模以上で採用を行っています。

ただし、コンサル業界の志望者も多いため、以前に比べれば、その門戸は広がっているのもの、依然として狭き門になっていると思います。

これに比べて、転職による中途採用を考えると、自分のキャリアを活かせるとともに、タイミングも自分である程度コントロールができるため、入社への確率が高くなります。この辺りは別の機会に記載と思います。

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